2023年9月
おひとりさまに生命保険は必要か?
貯蓄に余裕があるのであれば、おひとりさまには生命保険は基本的に不要といえますが、ケースにより必要な場合があります。死亡保険や就業不能保険、所得補償保険、医療保険などは、保険料と保険金のバランスと必要性を検討するとよいです。急な出費の準備も大事ですが、まずは病気にならない、ケガをしない努力が必要です。
年金はいつからもらうのがいいの?
老齢年金には、65歳より前に受け取る繰上げ受給と、後に受け取る繰下げ受給の制度があります。生涯にわたり、繰り上げれば減額、繰り下げれば増額となります。何歳から受給開始するかについては、自分の老後のライフプランをよく検討して、100歳くらいまでの収入と支出のシミュレーション表を作成して検討するのが安心です。
相続登記をしないでおいたらどうなる?
相続不動産登記が義務化されます。所定期間内に遺産分割協議が成立しなかった場合は相続申告登記が必要になります。住所や氏名の変更登記の申請も義務化されます。望まない相続に対しては相続土地国庫帰属制度が創設されました。実際に相続するときにあわてないよう登記を確認しておくなどの準備が望ましいです。
3分でわかる 親の介護が必要になったとき
介護サービスを受けたいときは、事前に市区町村の地域包括支援センターに相談できます。市区町村の窓口へ申請後、認定結果が通知され、ケアプランを作成して介護サービス事業者と契約します。更新手続きや利用者負担割合、利用限度が定められています。介護は身体面と金銭面で無理のない範囲で行うことが望ましいです。
ひとり親世帯と国の教育ローン
「国の教育ローン」は、低利率や長期返済といったメリット以外にも、ひとり親世帯に優遇措置があります。審査のポイントは、収支バランスが取れ正常返済が見込めること、諸支払ぶりが良好なこと、既存借入と合わせても返済能力があること、借主自身に返済能力があることなどです。早めに申込み余裕をもつことが大事です。
教育訓練給付制度の利用を検討しよう
教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し修了すると受講費用の一部が支給されるものです。身につけられる内容スキルのレベルによって、一般教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付の3種類があり、対象者や支給条件などが異なります。再就職やキャリア形成などに利用できます。
ブラックリストに載った人が融資を受けられるようになるには?
借入返済状況などの個人信用情報は、個人信用情報機関が集約して、金融機関同士で共有されています。情報開示請求により内容を確認できます。問題とされる個人信用情報が登録されないためには、ふだんから収入と支出のバランスを把握すること、無理な借入をしないことといった自己管理をしっかりすることが大事です。
夫婦のお金の管理は任せきりにするな
収入と支出のバランスを保つことは重要です。計数観念は金融機関が融資先に対して重視するファクターです。お金の管理は家族と言えども人任せにせず、自分でもきちんと把握することをおすすめします。責任のある社会人として当然の責務だという認識をもつことが、結果として自分を守ることになるからです。
なかなか貯金できない方必見! 上手なお金の使い方
浪費を防ぐにはなるべく計画的に買い物をするように努めることです。買う物についてあらかじめ個別に予算を決めておくこと、迷ったらいったん保留にすること、本当に必要なものは惜しまず買うこと、リボ払いは使わないこと、たまにはご褒美買いもよいことなど、ふだんの購買行動の意識づけから始めてみるとよいです。